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院長ブログ ~癒 vis medicatrix naturae~

2014年02月11日(火)

食事療法と漢方療法による犬の病気の治療報告 犬の僧房弁閉鎖不全&クッシング症候群

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こんにちは!
開院から4か月、様々な症状のワンちゃん(犬)をご家族と一緒に治療した記録をお伝えしようと思います。

名前:COZMOちゃん
犬種&年齢:Mix(コーギーとペキニーズ)、13歳(12.2kg)
2012年にひどい咳のため他院での診察の結果、僧房弁閉鎖不全とクッシング症候群と診断。強心剤、ACEインヒビター、利尿剤、気管拡張剤を服用。発咳に変化なし。
2013年11月末に当院で診察。皮膚の肝、腎、泌尿器領域に強い冷えが認められ、また耳に腫瘤を認めたことから、腎への血流不全と肝機能低下による消化管機能異常を疑った。心臓への負担を下げ、全身へ血流がいくように食事でのダイエット方法を指導。同時に、肝機能をあげつつ、僧房弁の閉鎖不全治療の漢方を処方。2013年12月中旬にはご家族の食事療法のおかげで体重は12.2㎏→10.7㎏まで減少。診察の結果、前回と比較し皮膚の冷感は弱くなっていたが、前回では認められなかった心領域に冷感が認められた。急な体重減少によるストレスと血行不良が疑われたため、利水剤(体内の水分の偏在をなくす生薬)と滋養薬を処方。2014年2月の診察では、体重は11㎏、皮膚に冷感は認められず、各臓器の機能、血行ともに良好。早朝に連続した発咳があるとのことで、僧房弁の閉鎖不全治療の漢方に追加し気管支拡張、強心、利尿作用のある生薬を処方。毛ツヤが前回よりなく食欲亢進が認められたため、食事内容の指導と漢方を処方。

2013年の初診時には血行不良と臓器の機能異常がありましたが、ダイエットと漢方処方により本年2月には冷えもなく体調も発咳を除き良好な状態となりました。僧房弁閉鎖不全の弁膜部の病理組織は粘液種様変化ですので駆瘀欠作用のある生薬を組み合わせた処方で対応し、クッシングは単味の生薬と食事治療で治療しています。COZMOちゃんの弁膜症を治療する身体は出来上がりましたので、クッシング症候群に注意しながらご家族と一緒に引き続き治療を続けていきます。

コズモちゃん